今回はライブやコンサート、イベントなどの舞台などで広く使用されている、照明器具の制御を行うための通信規格である DMX512 を使って、ムービングヘッドを制御する実習です!
最終課題について
再びこの講義の最終課題についてです。以前勉強した音のデータを可視化する方法を使って、音に反応して変化する作品を TouchDesigner で制作して Teams で提出してください。「こういうの作りたいんだけどどうすればいいの?」など質問等ありましたらお気軽にいつでもどうぞ! 前回が休講だったため、課題提出は8/3、講評会は8/24を予定しています。
サンプルファイル
yusaku-creative/DMXControl_INNOPOCKETSPOT_STINGERSPOT.tox
SA仲村さん作です。
DMX について
DMX は1本のケーブルで512ch のデジタル信号を送受信することができ、1chあたり256段階の制御ができます。DMX に対応した1台の照明器具を制御するには通常複数のチャネルが必要になりますが、器具によって異なります。
今回は AMERICAN DJ の STINGER SPOT を使用します。製品マニュアル を見ながらどのチャンネルで何が制御できるか見てみましょう。
本講義で使用するのは12Pにある11チャンネルモードです。 PAN, TILTには8bitより細かく制御ができる16bitモードがありますが、今回は使用しません。
TouchDesigner で DMX を使う
DMX ケーブル
画像は サヌキテックネット
より。
XLRコネクター(キャノンコネクター)の3ピンタイプがよく使われています。
DMX インターフェイス
画像は ENTTEC
より。
USB ケーブルで PC と接続、及び DMX ケーブルで照明機器とつなぐだけでソフトウェアから通信することができます(これがお手軽というだけで他にも方法はあります)。
TouchDesigner 上で DMX を使って照明器具を制御するには DMX Out CHOP
を使用するのですが、今回用に tox ファイル(コンポーネント)を用意して頂いたので、これをネットワークに配置します。 各チャンネルごとにスライダーが用意されていますので、まずはマニュアルを見ながらスライダーを動かしてみてください。
だいたいどのチャンネルが何を動かしているかが分かったら、今度は左側に10個ある input のそれぞれに CHOP をつないでみてください。ここにつなぐ CHOP は 1ch のみ、0-1までの値を取るものにします。コンポーネントの中で0-1を0-255に変換しています。
本日の課題:いままで勉強したことを使ってムービングヘッドを制御してみてください
グループで色々試してみてください。授業の最後にできたものをみんなで見ます。
例
LFO CHOP
を使って回転させ続ける- Kinect からの値を取って手の位置に反応させる
- MIDI コントローラーから制御する
- 音の大きさに反応する